私の寒さ対策 そのニ

私は、腹痛を起こして、寝ていることが

多い。

腸の弱い人も、寒いひとです。

そういう時は 特に 足が冷たい。

だから、敷布団の下に座布団サイズのホッ

トカーペットを 足元に仕込んでいる。

タイマーも繋いでいるので、身体が

暖まるぐらいで切れるようににしている。

  寒い日に出掛けるときは、貼るカイ

ロをつけるが、大抵、使用時間のあとが、

勿体ない。それも、ベッドの足元

に入れる。

ところで、夏の病院の冷房が思うより、ず

っと冷えている事がある。

元、夫が入院中、二度目の手術の後で、弱

っていた。明け方、冷える頃に、しゃっく

りが始まり寝られない。

何日も止まらない事もあった。

柿蔕湯という漢方薬もあるけれど、病院で

勝手に煎じてもどうなん?と思った。

ところで、祖父が戦時中に亡くなった。

重篤になった時のしゃっくりはダメと祖

母は言っていた。

心配だった

看護婦さんに、冷房が強くて寒いことを

訴えた。看護婦さんによると、室温はコ

トロール出来ないと言われる。

元気な私でさえ寒いのに、弱った人が寒

く無いわけがない。

思いきって、室温を  明け方を待って!二

度上げた。

とたんに、しゃっくりは止まり、その日は

安眠出来た。

隣のおじさんは大腸ガンのオペ後だった。

「夕べ、どうだった?」「いーや、夕べ

は、お腹も痛くならずに、よく眠れた。

足も冷たくなかったし。このまま、夜中

のお腹痛が無くなったら退院出来るらしい。」という。

勿論、室温は日中は元に戻しておく。

病院は、看護婦さんや、お医者さんはお元

気だし、立ち働いておられるので、暑い。

でも、病人は違う。

病人によっても、病気によっても、違う、

血圧の高い人は、暑い。快復期の終盤も

もう寒くはない。

老人介護施設で、母は寒くて困っていた。

あれほど、頑丈な母がヘルペスだという。

もともと、冷房が苦手だった。

足元が暖かいようにムートンブーツや厚手のカーデを持っていった。

老人介護施設のヘルパーさんたちは若いことが多い。そして 忙しい、

この頃、老人介護施設の冷房が切られ、熱中症で亡くなった方について、報道された。

とたんに冷房が強くなった。

施設の人に母が寒いことを訴えた。

でも、施設全体のことは、そう簡単に変更

など出来ないといわれた。

確かに、ね。

病人と赤ちゃんは似ている。ほんの少し

窓が空いているだけで、咳をしだす。

でも、病院も老人介護施設ももう少しだけ、個人の体調に寄り添うことは出来ないのか

なと思う。

例えば、ベッドの周りに希望者に遮温カー

テンを付けるとか。

他の部屋より、少し暖かい部屋、少し涼し

い部屋があるとか。

そうするためには、もっと、病院経営や施設経営に余裕が必要かもしれません。

どこも、患者とベッドを上手く回す事で

手一杯、という印象だった。

だから、時々、差額ベッドに差額代無し

でいれて貰えることもあった。

元夫の病院も母の施設も、手厚い看病だっ

たと思う。

でも、室温までは気が回らない。