動物たち

目白

我が家の団地の 金柑の実がおいしくなった頃、目白が食べにくる。

彼に気付かずに、木のそばに 行った。目白は懸命に食べている。

目白は 鶯にちょっと似て とても美しい鳥。

見とれていると、わたしをジッと 見てくる。

私は 近づきませんオーラを出して、固まっている。

目白は またついばむ。そして、わたしを見る。

また、ついばむ。見るを繰り返した。

十分、召し上がった後、飛んで行った。

ある春に 桜の木で 目白が 子育てを していた。

ところが、雛が 巣から落ちて、困っている。

そこへ カラスが やって来ようとしている。息子と二人で

しばらく、からすの番をした。そのうち、からすの気配も無くなった。

 

その目白かどうかは 本当は分らない。けれど、先日、ベランダのすぐ前に

来た。「アッ 目白。」と思ったけど、洗濯物を干すので、屈んだ。

すると、彼の方から 見えなくなったようで、わざわざすぐ前まで

来てくれた。「僕、ここだよ。」そんな感じだった。

「えっ。彼となんかあったっけ?あ―あれかも。」

からす事件を思い出した。

私の中では 彼も友達のつもり。