新学期、キモ、最小公倍数と最大公約数

中学校に入って暫くすると、数学の時間

に、最大公約数と最小公倍数と言うのが

出てくる。

小学校でも、習っているはず。

今から書くことは、超素人考えだから

数学の先生方は、違う考えをお持ちかも知

れない。

 

この最小公倍数と最大公約数を理解しない

と分数の足し算と引き算ができない。

初めは、そう難しくない。でも、これは

なめちゃいけない。

先の長い話だから。

この、最大公約数と最小公倍数が、解らないと分数の足し算と引き算ができず、因数分解が出来ない。

根の公式も、さっぱり。

 

昔、中学三年生の担任をしていた。

四人の班を作っていたので、まず、クラス

全体に、根の公式を説明する。

私は体育の教師で、免許なんかはなかった。

でも、クラスの成績をなんとかしたかった。

なりふりなんか  かまっていられなかった。

根の公式は、元々、数学の授業で、習って

いるはず。

だから、四人の内、一人は解る生徒がいる。

私が説明したあとで、班の中でわからない生徒に解っている生徒が教える。

 

なぜか、生徒同士の方が格段に、理解が早

い。

でも、行き詰まるのが、分数の足し算と引

き算が、わからない生徒が班にいることだ

った。

そうなると、最大公約数と最小公倍数まで

さかのぼることになる。

そして、分数の足し算と引き算の徹底した

定着と。

教師役の生徒ではここで、行き詰まる事が

多かった。

中には、分数の足し算と引き算を徹底して

教えている、なんて生徒もいた。

 

それでも、私のクラスの数学の成績は

はっきりと上がった。

 

「あなたのクラス、成績良いじゃない❗️」

「当たり前。教えた。今の時期は根の公式

が、きも。だから、徹底的にそこを、やった。」

「エ~ッ、僕もやろう!」って、あなたは数学の先生。

なら、学年全体の成績向上を考えて!

 

と思ったけど、班での教え合いについては

言及せず。

今思うと、心が狭かったな。

たった、これだけのことで、皆の数学の

成績が上がるのに。

あの頃は、何となく、担任間の競争みたい

なものもあった。

この後、教師を辞めたので、先生たちに

それを、伝える機会ももうない。

 

高校に行っても数学が無い学校はない。

だから、どんなことがあっても、最小公倍数

と最大公約数はなめちゃいけない。

そして、分数の足し算と引き算も。

 

私は数学が苦手だった。

随分あとになって、数学は記憶科目だ、

という考え方があると知った。

この考え方を知っていたら、私ももう少し

ましな点数が取れたかも知れない。

 

その代わり、クラスの生徒からは

「なんで、先生が、数学と英語をおしえてくれへんの?」と言われた。

だって、免許がおへん。

 

多分、分かりやすいと言うことだと思う。

私は数学も英語もボチボチ。体育も。

だから、「分からない」と思う所から入る。

それで、分かりやすかったのかもしれない。

 

ところで、珠算を習う子供達が数学の

成績が良い。って、感じるけど、私だけ

の迷信でしょうか?