やったことがあるアルバイト、2

学生時代、友人に誘われ、喫茶店を3日間だけ手伝った。

私は、キッチンで、お鍋ばかり磨いてた。

 

その店に超のつくハンサムが来たという。

おまけに、水泳部で、ガタイがいい。

背が高く、兎に角足が長い。

なんと医学部という。

私と友人二人はスッカリはまって、寄るとさわるとその人のことばかり。

 

「今日はカレーを食べた。」とか「コーヒー

を飲んだ」とか。

 

ある日友人が、ガッカリして言う

「だめ、全然」「エーッ?どうして」

「あの人さあ、水泳部の練習終わりのランニングに、バス代を持って、走るんだってさ。

もう、最低❗️」

私達は一応、テニス部だったし、バス代を

持って走るなんて、絶対、考えられなかったからだ。

 

私達のお熱は、一気に覚めた。

彼女も、その喫茶店のアルバイトを程なく

して、辞めた。

 

若い頃の恋というのは、とても不思議なもの

目の前にある一つの事実を、全然別の事実に

塗り替えて、心の中で、育てている。

 

それが、一つの結婚に結び付いてどえらいことになる。

 

私の結婚も、こうして始まった。

でも、よく考えると、私はこういう結婚を

心の何処かで、望んでいた気がする。

この事は、以前に書いているけれど

可哀想な人を探していた。

でも、いつの間にか、自分が可哀想になって

いた。

 

当時、お世話になっていた占いさんに言われた。

「結婚前に、誰かに観て貰わなかったのか?どんな占い師に聴いても、この結婚は賛成

されなかったろう!」と。

 

私は、結婚までは、何かとスムーズに行く

質だった。

結婚後は、兎に角、いんけつの星がいつも

付いて回った。

生きにくいとは、こういうこと。みたいな。

 

それでも、一度、臨死体験をした時、あの

綺麗な女性に、見せられた過去世、来世の

中で、斯くあるべき私の今生では、結婚すべき相手だった。

 

確かに、確かにそうかもしれんけど、知ってたら、この苦労は、してない。

 

もし、あなたが、結婚をしようとしているなら、一度誰か、その筋の人に観て貰うことを

お勧めする。

事を起こすにふさわしい、(地の利、人の和、天の時)があるかどうか?

 

まるっきり苦労の無い結婚も少なかろうけれど、わざわざ、てんこ盛りの苦労はいらん。

 

勿論、最終的に、決めるのは自分。

でも、その筋の識者に、意見を仰ぐのも

悪いことじゃあない。

または、氏神さんに行って、「この事について、本当のこと、見せてください、聴かせて下さい、教えて下さい。」と頼む。

 

すると、その答えがいつの間にかやってくる。

この事は、結婚だけに限ったことじゃあない。仕事の選択、住まいの選択、人生の節目

全てに云える。

 

だから、人生の節目、節目にお詣りするようになっているのかも。

 

だから、私は今日もお詣りをする。

昨日も、お詣りしたのに。

 

あほちゃうの。そうそう、阿保は治らん。

ほんまに。