工事現場のリスクヘッジ

昔、建築塗装に携わっていた頃の事。

その現場は、兎に角、次々にトラブルが

起きていた。

そのトラブルも小さな物ではなかった。

その地は母の生家の近くだった。

社長である母に、その地の氏神さんで、毎

月、御祈祷を、受けるように言った。

そのトラブルは、起きる度に、大きくなっ

ていた。もう、手をこまねいてはいられ

なかった。

たちどころに、トラブルは収まり、私達に

少し多めの利益までもたらした。

別の現場では、その状況から、赤字になる

ことが、予想された。

大きな現場だったので、赤字になれば、そ

の額も、半端ではすまない。

ここでも、母に、お詣りを勧めた。

そこは、七福神さんの土地だったので、

七社巡りを毎月、したらしい。

お陰でここでも、少なからぬ利益があった

という。

工事というのは、土に障ることもある。

最初の現場のように、因縁が残っている

こともある。

着工のときは、概ね、お祀りをする。

でも、本当は、毎月、氏神さんにお詣りだ

けでもすると護られると思う。