荒神さんに詣る

何処の神社でも、ひとそれぞれのやりかた

があると思う。

これは、私なりのお参りの仕方です。

毎月お詣りをするけれど、本当は月二で

行きたい。でも、なかなか難しい。

私は、先ず、手洗いをした後、鳥居に御

挨拶をする。

「鳥居に入れば  この身より 日月の宮と安

らげくす」といって、鳥居に一礼する。

次にお灯明とお線香を立てる。

お灯明は一対、お線香は三宝荒神

ので三本立てる。

お線香は三本を1つにせず、一本ずつが良いそう。一つにすると一本しか立てたことにならないという。

このお灯明を立てると神様から私達の願

いがよく見えると聞いた。

本殿では荒神経をあげる。

荒神経は参道で売っている。

祈っている時に、お堂の鐘がなったり、お

坊様の読経がきこえたり、お坊様のおりん

が聴こえたら、とてもラッキー。

ヒューと高いところまで、連れていって貰える。

だから、前もって、お堂の鐘のなる時間に

合わせて詣ることにしている。

本堂は神様なので、二礼二拍手一礼です。

でも、私は、全くの自己流で、柏手を十回打つ。また、音が綺麗に鳴るまで打つ。

神事で自己流が許されるかどうか?

何度も悩み!何度も神様にお尋ねしてきた。

毎回、「それでよい」といわれているので

こうしている。

本殿、奥の奥之院近くの松の木には、天狗さんがお立ちになることがあるそう。

息子が見たと言っていた。

でも今、その木の上部は切られている。

伐られた松に天狗さんが降りてこられるか

どうかは私には、わからない。

影向の榊に参って、五十円を供える。

ここでは、他の方が供えたお賽銭を頂ける。

だから、自分も皆さんが取りやすい所に

供えることにしている。ここでも二礼二拍

手一礼。

荒神様は、境内に神様も仏様もいらっしゃ

る。鈴が下がっているのが神様なので、

二礼二拍手一礼をする。

神変大菩薩様、大師堂、瓶づる尊者様、お

地蔵様、多宝塔、修行大師様は御真言

お経をあげる。

お不動様(御瀧)は神様を護る仏様なので、柏手オッケーという人もいる。

次に目の神様。ここでは、体の目と心の目の

両方が見える事を頼んでいる。

そして善女龍王さん。ここでは龍神祝詞

あげる。

階段を下りて、神変大菩薩さんでも、お願い事をきいて貰えるそう。

少し長い階段を登ると、お稲荷さんがおら

れる。ここは宇賀の御霊のみことさんだから

商売やこの世の事を御願いをする。

階段を下りると大師堂がある。

ここは真ん中に立たずに少し右寄りに立つ

とお釈迦様とお大師様が拝見出来る、左寄

りに立つとお釈迦様とお不動様が拝見出来る。

ここでは、いつも、霊的なことがあまり見

えない私でも、高い世界に連れていって

貰えることが多い。夢見心地で般若心経を

終える。そのせいで、時々、瓶づる尊者様

参詣を忘れる。

以前は、もっと近くにおられたので、その

持っておられる薬瓶を触らせていただいて

いた。

瓶づる尊者さんのお薬なら絶対効くと思うから。

次に、階段を右足から下りて、お地蔵様に

詣る。このお地蔵様の為に、お線香と仏花を前の水盤に捧げる。

芭蕉の「菊の香や、奈良には古き仏たち」

があるように お地蔵様とお花は良く似合う。

そのご利益は、すみません、わかりません。

そして、お地蔵様にお水を掛ける。

「一尺、三礼」と書かれているので、お水

は一度で、礼を三回し、「おんかかかび

さんまえいそわか」を七回唱える。

ここでも、一つだけ御願いができるそう。

次に、お地蔵様の右から奥に行く。

鉄斎美術館と御瀧がある。

御瀧では、御灯明とお線香をあげる。

多宝塔では般若心経をあげる。

この御瀧に詣ると、お金に困らなくなるそう。

以前、ここで黒白の丸い霊的な犬を

見た。ほんとに大きくて、まん丸だった。

高野山でお大師様を黒と白の犬が案内した

そうだけど、私がここで見たのは、一頭だ

けだった。

私の霊眼は大したことないので見えなかっ

たのかもしれない。

ここでは「のうまくさあまんだばさらだん

せんだんまからしゃだそわたやうんたらた

かんまん」を21回唱える。

それから、また、もと来た路を引き返す。

お地蔵様の右で御瀧にご挨拶をする。

修行大師様では、御灯明とお線香をあげる。

ほんとうなら、ここでも、開経偈からきち

んとお経をあげたい。

でも、もう!この頃には、私の体力はギリ

ギリ。般若心経がせい一杯になっている。

この修行大師様では、何かサジェスチョン

を貰えることがある。

耳を澄ませばポンと入ってくるかも。

何かが、見えるか。

次が護牛神様。ここは二礼二拍手一礼。

友人が牛がいてはるから、皮膚病。と言った

時、「それだけじゃない」と入ってきた。

ここでも願い事をする。

最後の最後に「あ」の狛犬さんと「うん」

狛犬さんに詣る。

「あ」の狛犬さんはニ礼二拍手一礼して男

の願い事、

「うん」の狛犬さんは二礼二拍手一礼して

女の願い事をする。

最後のご挨拶は「あ、うん」の狛犬さんの

間に立って、ご本殿に、そして、大師堂に

向かって、本日のお詣りをさせて頂いたお

礼に一礼する。

山門を出て、振り返り、また、一礼する。

兎に角、渾身で祈るので、へとへとになる。

そして、お腹がすく。