怒りの効用

この地球に暮らしていると、怒りと離れて

暮らすことは出来ない。

お腹が空いていても、疲れていても、何かの

害を被っても、腹は立つ。

 

ところが、荒神経の中に

「若し我が心荒立つ時は人のために経万罵詈(きょうまんばり)せられ、福恵すくなく、財物他人のために盗取せられ、終に貧窮無福の身となる。」

そうで、まるで、良いことなしの人生が

待ち受ける。

でも、またこうも出てくる。

「慈悲憤怒譬え(たとえ)ば、車輪の如く一輪を欠く時は、人を度することを得ず」だそ

うでこれもまた、人を導く上で、不可欠な

事象でもあるという。

 

ところで、野口整体の本の中で

「人が今、将に、臨終を迎えようとした時

大丈夫?とか、頑張れ!」といった言葉は

その人をこの世に引き留める力にはならない

という。

そういう時は、その人をうんと侮辱したり、

唾をはき掛けたりして、怒らせると、こちらに、帰って来る力に成るという。

このことは、聞いてはいたけれど、いざ元

夫が亡くなる時には、忘れていた。

彼は、侮辱されることが何より嫌いだった

から、効いただろうに。

 

それでも、怒りが生きていく、活力の一つで

大事なエレメントなのだろうとは思う。

 

私、短気でよかった!

それは違うか。

 

色男、金と力はなかりけり。なんてさ。

なよなよした、尻つぼみの男はいらん。

 

えっ?これも違う?

 

どちらにしても、意気地のないのは、男も女

も、なんかあかん。

 

あっ、憤怒の形相といえば、お不動さんだ。

 

まあ、人類の怒りとお不動さんの憤怒では

全然、別物だけど。

 

この荒神経の後半に「腹立つときは荒神也」

とある。

私は息子と揉めると、わが家の荒神さんに

一緒に立つ。

見事にほわっとして、次にどちらかが、め

っちゃ受けることをいって、爆笑する。

 

結局、この世のことは、この世のことだけ

では 上手くいかない。

神仏の助けが、欲しい。

 

以前に書いたけど、家族の揉めごとは、荒

神さんか、お墓参りが効く。

 

この世的に、怒りを抑える、なんて、マグマ

溜まりに、追加するだけに成りそう。

 

他にペットを飼って、見事に夫の短気が

治った、なんて人もいる。

 

 また、親指の爪が短い、横に細長い人は

気が短い。肝系が弱っている。

親指がプーッと膨れて、円いか赤い人も、怒る。

こんな人が、お酒を毎日飲んで、肝臓と

腎臓を踏みつけにしていると、怒りの

持っていきようがない。

 

こんな人は、手足の親指を、癖みたいに、回して、揉むと、いつのまにか、爪は長くなり、怒らなくなる。

 

「怒り」はどんな方法を取るにしても、

上手く、使いこなせたら、人生に活力と

長命をくれるかもしれない。

 

 ・・なんて、ショップチャンネルみたい?