あわや火事

台所で祀っている荒神さんには、お蝋燭

とお線香を立てる。

そのお線香が いつの間にか、倒れて、お

盆に燃え移った。そして、自然に消えたら

しい。

荒神さんを祀っているお盆が直径四cm

程、焦げている。

その時、私は家に居たのに気付かなかっ

た。

数日後、荒神さんの掃除をする時に

気づいた。

昨日も、五mmほどの焦げがあった。

これは絶対あかん奴。

二回も起きたならだめ。

急いでお線香立ての下に陶器の皿を置く

ことにした。

お仏壇も荒神さんも少し大きめのお線香

たてを置いているけれど、いつも、お線香

の灰が周りにこぼれる。

お線香立ての下にお皿は、ちょっと不細工

かも。

しようがない、背に腹はかえられん。

 

荒神さんは、強い強い神様。

祀って、ちゃんと、毎日お詣りしないと

バチが当たると、言われる。

だから、お祀りするかどうかを考える時

ちょっと勇気が必要。

 

私に荒神さんを祀るように勧めてくれた

Aさんは「大丈夫、出来るわよ。

毎日の事だから、すぐ出来るようになる」

と言って下さった。

それは、本当で、朝起きて、歯を磨くのと

同じ。

私は、祀り始めてから、35年が経つ。

毎日の事だから、荒神経を全部、あげない

日もある。

でも、荒神さんの御真言だけで、済ませる

日でも、唱えると、それだけで、スっと統

一できる。

最近ちょっと、上手になったかもと思う。

 

ここのところ、ちょっとしたトラブルが

あって、そうしたあとは、こんな風にお

祈りが上手になったりする。

悪いことは悪いことばかりじゃないらし

い。