競馬について

残念ながら 競馬をしたことがない。でも、子供たちを連れて、競馬場の横を

車で 通りすぎたことがある。

おりしも其の日は開催日で 多くの方が入り口に向かって来られている。

此方に向かって来られる方は 顔を上気させ 肩をいからせ、胸を張って

将にやる気 マンマンだ。

 でも、私たちに背を向けて帰る方たちも いる。肩を落とし、心なしか

下を向いて トボトボと歩いている。

子供たちに聞いてみた。「ねえ、どうして、こちらに向かっている人たちは

あのしょんぼり帰る人たちをみないんだろう?数時間後の自分の姿なのにさ。」

「母さん、それは無理だよ。勝つ気だからいくんだよ。」という。

なるほど、負けると思っていく人はいない。

 ドイツの美学者で 教育者でもあったルドルフ・シュタイナーがかけ事について

「人生の一時期、ギャンブルをすることは それなりに意味がある。なぜなら

ギャンブルの経験は人生で学ぶことを体験することができるからだ。」と

言っている。

 私の友人で 兎に角 博才のある人がいる。少しまとまったお金があれば

ギャンブルだけで、食べていけるという。

その人が ギャンブルについて一番大事なことは 毎月、月末にギャンブル決算

をすることだという。そして、毎月、黒字にならない人は賭け事をすべきでないという。

もし、それがパチンコだとして、入っていい店かどうか、座って良い台かどうか

の見極めがつかない人もやめたほうがいいという。

それなら、どんな店がよく どんな台がいいのかを聞いてみた。

「空気感」という。説明は難しいそう。はっきりしているのは 客が少ない

店はダメらしい。気分よく打てる店で、気分よく打てる台がいい。

でも、いやな客が横にいる日はだめらしい。

また、座ってすぐ、パタパタと負ける日もダメという。

 私は 以前、建築業界で働いていたことがある。職人さんたちにギャンブル決算の

ことを 言ってみた。皆さん口をそろえて「そんな恐ろしいこと出来ない」という。

赤字決算の方が多いようだった。

 では、競馬においてどういった馬と騎手が勝ちを収めるのか。

考えてみたい。

ここには まったく関係がないと思われるかもしれないけれど、災害にあった時の

サバイバルの方法として、行くべき道を選択する方法がある。

差し迫ったその瞬間に明らかに光る方があり、そちらが生への道だと聞いたことがある。

人馬一体を包む「空気感」いわゆる「オーラ」を見つけ出す。自分を差し迫った瞬間に

いるという勘違いを作り出す。そして、明るく光る人馬を探し出す。

「オーラ」をみるには練習と天性が必要かもしれないが、この山さえ乗り換えたら

ウイナーになれる。ある馬にばかり目が行って、目が離れないとしたら、それは

なにかのサインかもしれない。その後その馬が勝者になったとしたら、あなたには

「オーラ」が見えている。

そしてもし、こうしたオーラを見る能力を身に着けた日には、あなたを人生の高みに押し上げてくれる妻、夫を見つけ出し、天職も見つけられる。

 ギャンブルには 人生を乗り越える秘密を手に入れる ノウハウが隠されているかも

知れない。