子どもの友だちと、出かけると!

まだ、子どもが、小さかった頃、我が子だけでは、面白くないし、親御さんもお忙しそうだったので、 色々な所に、子ども達の友達を誘って、出掛けた。

 

プールへも行った。

 

ある日、帰りの車中で、メンバーの一人が言う。

「おばちゃん。今日、僕、溺れてん。」

「うそ!それで、どうしたん?」

「足がつってな、もうあかん、と思った時

目の前に、知ってるおじちゃんがおって、

手を出したら掴んでくれた。」

 

「そうかあ、良かったなあ!」

と言ったけど、心中、穏やかではなかった。

 

もし、もし、亡くなってたら、どうなる。

考えただけで、ぞっとした。

だって、その僕は抜群の運動神経の持ち主

だったから。

 

それ以来、プールだけは、親御さんにご同道

願うようにした。

 

こんなこともあった。元夫は施設で育ったので、息子のクラスに、施設から通っている

子がいることが、気になった。

プールに誘ってみた。

迎えに行くと、荷物を持って降りてきた。

施設の先生が聞く。「バスタオル入れた?

ビーサンは?」

「入れた。どれも。」

 

プールに着くと息子が言う。「かあさん。

バスタオル、どこ?」

 

「えっ?いれなかったの?」

「知らんよ。」

 

この息子は、前出の僕より三歳も上だった。

うー、これだよ!

 

そういえば、元夫は、ボタンが取れても、

小さな解れも、自分で縫っていた。

両親がいなかったので、当然だったかも。

 

兵庫県加美町というところがある。

とても美しい町。

例のように息子の友達と、総勢5人。

 

朝は近くの小川で遊ぶ。午前中は、町営の

プール。

午後は、近くの大きな川で遊ぶ。

3泊ぐらい、ずっとこんな感じだった。

 

メンバーの中に、アレルギーの目盛りが振りきる程の子がいた。

いつも、始終、何処かを掻いていた。

こんな子は、爪は切らなくても良いらしい。

何時も掻いているので、伸びないそう。

 

帰宅して、数日後、この子のお母さんと会った。

アトピーが治ってさ。今はつるっつる。

何処に行って、何をしたの?」

 

加美町は、アトピー性皮膚炎に効く。

その時は、忙しくて、足揉みはできなかったのに。

 

何が効いたかはわからない。

 水が良いのか、空気が良いのか?

 

重いアトピー性皮膚炎はホントに重い。

別のアトピー性皮膚炎のお子さんをスキーに

連れて行った。

この僕も目盛りが振りきる程のアレルギー。

一晩中私の横でうなされている。

夜中、何度も起きて、足を揉んだ。

これは、重病だ。と感じた。

 

ここは加美町じゃないので、治ったとは

言われなかった。

 

子ども達が、楽しかったかどうかは、知らない。

私は、楽しかった。