スプーン曲げとお塩

まだ、若い頃、職場で!スプーン曲げが、流行った。
私が、そういう霊的なことが、好きだ
と知られていた。
「あなたは、やらないの?」
「なんでやのん?大体、そんな念力使
って、壊してどうする!」
しばらくして、職場の身内の方のお葬
式があった。
お葬式の帰りに、頂いたお塩を体に、
振らなかったと思う。
案の定、私が乗っていた車が、事故った。
長い下り坂に、出る小路で、一旦停止
をしなかった。こっちの車は小さな車、相手は2t車ぐらいだったか。
こっちは、道の中央で 立ち往生し、トラックは、はるか下の方で、横転して
いた。
職場に帰って来ると、「大丈夫かいな!」
「いーや、車の中のどこかで、顔を打
ったみたい、案外、痛いものでさ。」
「あんた、そんなんちゃうがな!
普通、あの手の事故は、トラックが小さい車の上に乗って、小型車の乗員は、全員、即死。になることが多いんや。」
ほんまかいな!と思ったけれど、まっ、ラッキーだったのね。と思った。
翌日、「あれ?スプーンは?曲げないの?」と私が聞くと
「なんでやねん!あんた、トラック飛
ばすのに、わしら、スプーンなんか曲
げても、おもろない!」
なるほど、けど、良かった。物を壊し
て遊ぶのは、良いこととは、思えなか
ったから。
その事に、私の関与があったかどうかは、知らないけれど、お葬式に頂くお
塩の大事さは強烈に、私に刻み込まれた。く
その後の私は、亡くなった方と縁があ
った時期もあり、今でも、毎日、お塩
は持ち歩いている。家の周りの盛り塩
も欠かさない。
私の中で、お塩は絶大です。
ちなみに、家の中に、お塩が失くなると、お金が失くなるので、お塩だけは、切らしちゃいけないと、母は、いつも
言っていた。