健康法について

余り丈夫ではないのに、体育の教師をしていた。
ちょうど、父が 肝硬変を患っていた。
50年前は、不治の病と思われていた。
どうにかしたいと、母が探してきたのが 足心道だった。
足は植物の根と同じ。私達を支えてくれる、病気なら 教えてくれる。
病気なら、足を整えれば、自ずと 体も整えられる。という。父は結局、10年絶った断酒が続けられずに亡くなった。
それでも私は、毎朝、毎晩、足の指10本を、順番に回した。足首も回した。
なんとなく、調子が良い。眠れないという日でも、すぐ眠れる。
そのうち、学校の生徒で歯が痛いとか、お腹が痛いとか、これを聞くと、どれどれと、足か手を回してあげると治ってしまう。
歯の痛いお嬢さんには、手の人差し指を良く揉み込んだらいいと 伝えた。
手の人差し指が、薄いか細い人は、歯の症が弱い。そして、そのまま消化器官も弱っているかもしれない、
もちろん、人間の体は、一つの宇宙なので、何処かだけを治しても 効きは弱い。
全部の指を操作すれば、断然効きはいい。
よくテレビの罰ゲームで、足つぼの板を踏ませている。
いかにも痛そうに。あれは、見ていて いかにもつらそうだ。
からだによいのだから、気持ちが良いようにすれば良いのに。と思っている。
先ほどの、歯の弱いお嬢さんは卒業後、進学した高校で、友達の歯が痛い時、人差し指を揉んで、よく歯痛を治したという。Aちゃんの魔法の指とよばれたと聞いた。
その後、私は元夫と結婚した。この人がまあ、体の弱い人だった。蚊に刺されると熱を出した。
ご飯は仏さんに供えるぐらいでお腹がいっぱいだという。
二才で保護されて、施設で育ったという。
でも、小学校へも、寝付くばかりであまり行っていないという。
病院では、お医者さんから、「君は20歳をこえることは出来ないよ。」と言われたという。
親が居ないということは、こうしたことからも守られないようだ。
そう言われた時、「そんなに早く死ぬのなら絵を描こうと思った。」といっていた。
結婚後、六甲山麓に暮らした。夜が冷える土地だった。とたんに、一晩中、咳をしている。
そこで、夜、寝る前に1,2時間、夜中に1,2時間朝、起きる前に1時間、足揉みをした。
半年ぐらいで、咳をしなくなった。
すると、「僕は小児喘息だったから。」という。
「えー。そんな重い病気なら、病院に行かんと駄目やん。」と思ったけれど、もう治ったあとだった。
何しろ「病気治しは病院で、体治しは自分で」と、若い頃、足心道を教えてもらった先生が、よくおっしゃっておられた。この先生は、拈華先生と言われる方
体治しより心治しが、お上手だったと言われていた。
このブログは、初めは「拈華微笑」と言ていた。
石切劔箭神社の近く「悠占」というよく当たる占いの先生にブログの名前を付けてもらった時に、この名前だった。
懐かしくて、嬉しかった。涙が止まらなかった。
病気は病院が治してくれる、でも、生まれつき細い血管や体質の弱さは病院に持ち込むのはお門違い。
自分で調えて、手入れもしないと。拈華先生は常々言っておられた。
結婚してしばらくすると、自分には、足揉みは 効かなくなった。
足心道は、あかん。そんな気になっていた。そのくせ、夫や子供達には ずっと 足揉みをした。しかも、よく効いていた。
その頃に 出会ったのが、野口整体だった。色々な意味で、凄い健康法だった。
岩波文庫に「風邪の効用」がある。
野口晴哉氏の本を、何冊か読んでみた。
凄い健康法らしいとはわかるけれど、まあ、難しい。どれも、6割ぐらい読んでみて投げ出した。
愉気」という手技がある。
ある宗教団体では、「手かざし」や「手当て」とも呼ぶのかも、知れない。
野口氏はこれは宗教ではない、科学だと
おっしゃっている。
ある時!野口整体をしている方にお会いした。わたしはどうも この「愉気」が
上手ではないらしい。
そこで、野口整体の先生のところに通ってみた。
すると、先生が「何処の野口整体に行っていた?」と聞かれる。
「いいえ、行ったことはないです。」
「ふーん、どの先生に整体を受けた?」
「行ってないです。足揉みをずっとしているので。」「ふーん、どれくらいしてもらった?」「野口整体は、初めてです。」「ふーん」って、信じてくれてないやん。
その時思った、ひょっとして、そこそこ
整ってるってこと?
御産の後も、野口整体的には、左右の脇の下の体温が揃って初めて起き上がるのに、私は、御産婆さんで御産をしたので、自分の自由には出来なかった。
でも、先生は「大丈夫、左右の骨盤は、揃っている。極めて、野蛮な体である。」と言われた。
野口整体で、野蛮な体というのは、最高のほめ言葉だ。
それからは、足揉みと我流の野口整体
日々を過ごしている。
何故、病院に行かないのか?と思われると思う。勿論、病院へは毎回、行った。
突然起こる、腹痛、ぎっくり腰、超のつく倦怠感。
レントゲン、血液検査、CT、胃カメラ
何だってやった。
年に1、2度、数日間、入院もした。
何時も言われることは一つ。どこもなんともないし、血液なんか、正常値が、まっすぐ縦にならんでる。理想的やでこれ。足揉みも効かないことは、言うまでもない。
こんなことが、30年続いた。
そのうち、まじないや、神社詣りが効くことが、少しずつわかって来た。
西洋医学的には、私は、結構な健康体。野口整体的にも、そう。
足心道的にも、健康。
でも、占い的には、極めて虚弱。
一体、どうなっとんねん。
長男が電話で、聞く「どう?」「また、死んでるよ。」「あー、いつもどうりやな。」
占いが、今までの所、正しいのかもしれない。
私の生まれて初めての言葉が「お腹が痛い」だったそうなので、そのころから、何かに反応していたのかもしれない。
ところが、昨年、旧暦、神無月に出雲さんに詣った。
とたんに、寝付くことが減った。
何故、出雲さんに行こうと思ったかというと、元夫と、友人の夫が、共に人間関係にここ、40年悩んできた。
この二人が、偶然、同じ歳の神無月に
出雲さんに詣った。
しばらくして、あれほど苦労した職場の人間関係は、二人とも、全く改善され、それは死ぬまで続いた。
「私も」と思ったからだった。
特に これと頼んだのではなく、私達が人としてふさわしい生き方ができますように。と頼んだ。頼みたいことはそれこそ、十指に余るほどあったけれど、とりあえず何時もの 祝詞とふさわしい生き方、これで決まりと思っている。
何が、わたしには必要かは神様が一番ご存知と思うからだ。
今年も、旧暦の神無月には、出雲さんに、是非とも行きたいと思っている。