ゾッとした話

これも、以前書いている。

でも、当の私はゾッとするより、必死だった。

このことに、ゾッとして「怖っ!」と言ったのは、友人でもあった、住職だった。

 

当時、私は運悪く自治会長をしていた。

タバコのポイ捨て禁止の看板を地区全域を歩いて設置した。

 

翌日から、39度の熱が、10日続いた。

やっと下がった日に 超の付くぎっくり腰。

これはおかしい。

熱が10日も出たなら、元気になるべき

ところ。

こうなったら、どうせ起きることも出来ない

から、枕の神さんに「これは、何かですよね。どうか、この原因を教えて下さい。」

と言って、寝た。

と、夢の中で、大きな洞窟内に、何千本もの

卒塔婆の固まりが、幾つも有るのが、見えた。

 

「これだ!」

実は祖母と生前、戦争中の話をしたことがある。

その時出てきたのが、布引と六甲の麓に

それはそれは大きな防空壕があったこと。

 

祖母は何となく、気が向かなかったそうで

そこへは行かず、もっと近くで、もっと

小さな防空壕に入ったそう。

 

結局、六甲の防空壕では、集中的に空襲を受け、多くの方が、中で、亡くなったと聞いていた。

 

亡くなって、70年近く経っていても、何処へも行けずに、其処に居られたよう。

 

こんなに沢山の方々は、私にとっては荷が

勝ちすぎる。

 

宝塚の清荒神さんに飛んで行った。

御祈祷とか受ければよかったけど、そんなことは、思い付かず、ただ、ただ、

こうした夢を見ました。また、私は熱と

ぎっくり腰で往生してまんねん。

どうか、この方達を宜しくお願いします。

渾身の祈りをした。

 

こういう渾身の祈りを捧げる時は、こちらから、お願い一方なので、メッセージを受けとることは、少ない。

第一、そんな余裕がない。

 

帰宅した後は、嘘のように元気になる。

ということは、多分、この方々は、納得されて、逝くところへ逝かれたのだと思う。

 

元夫が亡くなった時、ナースセンターのある

看護婦さんの橫から、誰かが覗く。

「あれ?其処に誰かいる。」私が言うと

看護婦さんが「えー!鳥肌がたった。ゾーッとする。」

「えっ?なんで?子どもだよ。」

病院というところには、本当に沢山の見えない方々が居られる。

「大丈夫。お父さん、一緒に、連れて行ってあげてね。」

亡くなったばかりの彼には、ちょっとしんどい仕事だったかも。

でも、かれは、可愛そうな子どもに強い思い入れのある人だったから、頼めると思った。

 

でも、当の本人が、一年近くこっちにいたから、その子がどうしたか、わからない。

あの後、彼の側にいたのなら、今は高野山

にいるかも知れない。

でも、津山中央病院には、良い先生と優しい看護婦さんがいたから、まだ、あの方達の

側で遊んで居るかも知れない。

 

もし、まだ、こっちにいるなら、あっちの世界に逝こうね。

もっともっと優しい人がたーくさんいるからさ。

 

今週のお題は、お盆月ならでは。

今月、8月30日は、旧暦、7月15日だから、

僧自恣の日。

盂蘭盆経を唱えて差し上げると亡くなった方は ほんと喜んでくださる。

 

一度あげるとやみつきになるほど。

 

折角のお盆だから、お試しあれ。

 

今週のお題は将に、時候を得て、良いな。

昔から、あの世とこの世は 一続き、という。

 

有縁無縁の方々が 人をゾッとさせるより、

行くところへ逝かれたら、此の世ももっと

明るくなるんじゃない?