布引の滝(神戸市)の白龍さん

40年も前のこと、友人たちと布引の滝に

お詣りに行った。

参拝そのものは余り覚えていない。

ただ、白龍さんの碑があったので、

あー、白龍さんなんだな。と思った。

 

ルドルフシュタイナーは、龍神さんは、その色で段階があると言った。

 

中でも、白は悟っているそうで、その上が

銀、その上が金と言った。

 

その時に、大きな白龍さんを拝見したので、

友人に告げるも「えーっ?ほんとにー?」

なんて信用されなかった。

 

山を降りて、新幹線の駅まで、来た時

ふと見上げると七~八柱もの龍神さんが

山の方に、波を越えるように、帰って行かれるところが、見えた。

今度は、とてもはっきりしていたので、

また、伝えてみた。

「えーっ?そうかなー?」

 

とても暑い日だった。

芭蕉さんの句碑があった

「ここあたり、目に見ゆるもの、みな涼し」

 

暑い時に、涼しと詠む、芭蕉さん。

良いわあ。

 

次に、布引の龍神さんにお会いしたのは、

二十年ぐらい前。

 

近くの病院に入院した。(神戸労災病院)

退院の日、病室の窓を横切って行かれた。

この事は、以前に書いている。

 

窓一杯のお頭。もう殆ど消えかけておられる

(御大) という言葉が 浮かぶ。

その後をなん柱もの龍神さんが、窓を横切っていかれた。

(よう、その身体で、生きて、其処におるなあ!)

と言われても、なんの事やら、さっぱり。

 

その時は、結構、キツイ霊障だったので、

今から思えば、「見守っていたよ。」と

ねぎらって下さったのかもしれない。

 

少々鈍な私でも、有り難くて、涙が溢れた。

あんなに辛いことがあっても、こんな瞬間が

待っていたなんて。

 

以前に詣ったのは、二十年も前なのに、覚えていて下さったのかな?

 

今も、結構、しんどいことがある。

また、あんな、邂逅が未来に、あるとしたら、もうちょっと頑張ってみようかと思う。

 

私の人生は、中々、苦労の多い人生。

その代わりと言ったら、バチ当たりそうだけど、時に、とてつもない世界に、連れていって貰えることもある。

出雲大社さんの稲佐の浜で、鳶が手の届く距離で、ホバリングしくれたり、神様方が貴船

から、ヒューンヒューンと降りてこられるのに、出会ったり。

 

だから、そう、もうちょっと、もうちょっとだけ、頑張ってみようかな。