荒神 さんの参道で、店のおばちゃんと

おばちゃんが、急に、私に話し掛ける。

私に娘がおってな。

その子が、綺麗な子でなあ。

また、賢い子やった。なんでか踊りを習う

言うてな、上手やったんや。

 

皆がな、あんたの子か?聞くんや。

私は、こんなんやし、旦那も似たようなもんやった。

皆がな、ほんまに鳶は鷹を産むねんな、いうてな。

 

その子が中学入る前に死んでなあ。

せやけど、なんや、初めから早うに死んでしまう子ぉやったと思う。

私らとは、違いすぎた。

 

綺麗な綺麗な子でなあ!

けど、何でこんな話をするんかな?

お彼岸だからじゃない?。

そうかあ、わかったわかった、明日、墓に

行ってくるわ。

有り難う。

 

おばちゃんは一人で喋って、一人で納得した。